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「聴く」ことのレッスン 第一回

4月12日(土)

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台東区

「聴く」ことのレッスン 第一回
「聴く」ことのレッスン 第一回

日時・場所

2025年4月12日 14:10 – 15:50

台東区, 日本、〒111-0042 東京都台東区寿2丁目4−7

イベントについて

2025年4月から、ピアノ演奏家・音楽文筆家の篠村友輝哉さんを講師にお招きして「聴く」ことのレッスンを開講します。

全8回の講座となっております。毎講義の最後に質疑応答の時間を設け、最終回には任意の芸術表現について散文を書いていただき、共に聴くことについて思索するクラスです。


クラシック音楽(芸術音楽)をテーマに、最近目に、耳にする機会の多い「聴く」ことについて思索するクラスです。

 芸術とは、突き詰めれば、表現という直接の会話の言葉ではないものを通じてでなければできない、切実な対話であると私は考えます。その対話のために、表現者は、何かを発するより前に、それがほんとうに語りたいことなのか、語るべきことなのか、そしてどういう語り方がふさわしいのかを、自らの内に孤独に聴きます。そして、鑑賞者は、表現者がそのような内省の果てにようやく発した語りに対して、自分が聞きたい話を聞こうとするのではなく相手が語ろうとしていることそのものに耳を傾け、そのうえで聴き取ったものに対して自分がどう感じたのか、なぜそう感じたのかを、やはり自らの内に聴くという姿勢を取ります。つまり、「聴く」という営みは、表現芸術の根幹を成していることなのです。そして、芸術を通じた対話の経験を重ねることは、ひいては現実での対人関係においても「聴く」ことの実践を可能にしてくれるはずです。

 上にごく簡単に書いたことでもすでに明らかなように、自己の声を聴くことと他者の声を聴くこととは、不可分に結び付いています。この思索の過程では、表現芸術は、私と他者の間にある埋めがたく深い断絶を超え得るか?という問いに何度も出会うことになるでしょう。芸術や「聴く」ことに関心があれば、クラシック音楽に詳しくはない方でも歓迎します。


第1回:「聴く」ということ──シューベルト、フライシャー、ベヌティエ


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